チラシのデザイン制作は、マーケティング戦略で策定された企画に基づき具現化していきます。制作時は、ターゲットするセグメントの興味を誘引する情報を紡ぎ出し、配布媒体の特長や消費者の閲覧状況を想定し、アイキャッチからコンバージョンへと誘導する仕組みづくりが不可欠です。
情報精査~掲載情報の確定
企画構成に伴い、全ての商品・サービス情報をアウトプット頂き、セグメントされたターゲットに向けた情報を精査・再構成して行きます。同時に、集客に向けたキャンペーンや目玉商品・サービスの開発を行い、集客に向け掲載情報を決定して行きます。
企画を具現化するデザイン
情報精査から掲載情報が決定したら、いよいよ企画の具現化「デザイン」フェーズへと進みます。チラシは、アイキャッチを目的としたキャッチコピーやキービジュアルの他、キャンペーン情報や最新情報など様々なコンテンツから成り立っており、消費者に対する明確な目的の訴求と、コンバージョン導線の設計が紙面構成を決定づけます。
アイキャッチ
新聞折込・ポスティングなど、様々な経路から目にするチラシの量は、多いときで一日50種以上にもなり、その中でいかにして目を止めてもらえるかがチラシ販促の成否を握ります。チラシは掲載情報が魅力的であるのはもちろんのこと、いかにしてアイキャッチを作るかが一つのポイントとなります。
■レイアウト&配色のアイキャッチ例
同じ形と同じ色を並べた場合、全体に動きが無く、視点の留まる場所が無いのが分かる。
一列だけ大きくしたことにより視点は大きくなった列に行く。タイトルやポイントを大きくすると視点が集まりやすいことが分かる。
一列だけ色を変えると全体にコントラストが生まれ、色の違う場所に視点が集まる。強調したい部分に最も目立つ色を入れると効果的なのが分かる。
一列だけ色を変えた時と比べ、全体が華やかにはなったが視点の留まる場所が無くなった。目立たせたい情報が多数あったとしても、派手な色遣いは逆効果であることが分かる。
目線を誘導するレイアウト
■Zの法則:重要な情報を左上に配置する
一般的に、消費者がチラシを閲覧する際の目線は、「左上」→「右上」→「左下」→「右下」の順に「Z」を描くように下部へと流れると言われています。これを「Zの法則」と言います。Zの法則はチラシやポスターなど紙媒体のレイアウトをはじめ、Webレイアウトにおいても広く活用されており、広告制作において最もベーシックで効果的な方法と言われています。チラシは、消費者が最初に目にする情報の優劣により紙面全体への印象が決定づけられ、費用対効果にも影響を及ぼすことから、訴求力の高い情報(又は最も重要な情報)は左上に配置し、興味誘引から購買行動へと戦略的にリードしていかなければなりません。
■Fの法則:重要な情報を左前に配置する
一方ウェブサイトでは、「左」→「右」→「左下」→「右」へと「F」の字のように視線を動かす、Fの法則が提唱されています。ホームページは下にスクロールしながら情報を閲覧していくという特性があり、また横組みの文章構成もすべて上記同様Fの字のように視線を動かすことから、WebサイトにはFの法則に則ったレイアウトが効果的であると言われています。
コピーライティング
コピーライティングは消費者行動プロセスAIDMAの[A:注目・注意]と[I:興味・関心]を強烈に刺激し、[D:欲望・欲求]をも喚起させる売上を左右する要素です。人の興味・関心を一瞬で惹きつける「キャッチコピー」、興味を刺激し詳細情報へと誘導する「サブコピー」、共感や行動を促進する「ボディコピー」、製品やサービスの特長/効果など魅力を伝える「セールスコピー」など、コピーには役割の異なる様々な種類があり、優れたコピーライティングにはスキルを要します。
写真開発
人は視覚から得る情報が8割と言われる通り、写真付きのチラシは圧倒的な訴求力でお客の心を掴み、文字だけのチラシとは明らかに情報訴求力が異なります。飲食店を例に上げると、掲載写真の与える印象が「冷めきった料理」や「ぬるいビール」では来店する前に興味が失せてしまいます。写真には商品価値を創出し、購買意欲をかき立てる臨場感が必要不可欠だと言えます。 チラシデザイン作成PROでは、写真開発をクリエイティブ・ワークの最重要フェーズと位置付け、様々な被写体撮影を得意とするカメラマン30名以上、スタジオ5社以上との委託契約を締結。ワンランク上の写真開発を提供します。